保育士の目標設定の意味とポイント!新人・ベテラン保育士別に目標を紹介
保育

2022年5月11日

保育士の目標設定の意味とポイント!新人・ベテラン保育士別に目標を紹介


保育士は国家資格が必要な専門職であり、少子高齢化が進む現代において、子どもと密に接する保育士の抱える責任は非常に重いです。

その責任の重さから保育士は常に成長を求められます。立派な保育士として成長するには、明確な目標設定が必要です。

では、どのような目標設定をすれば良いのでしょうか。今回は保育士のキャリアごとの目標設定について、詳しく解説します。これから保育に関わる仕事を考えている方や、目標設定について知りたい方は参考にしてください。


 

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1. 保育士が目標を立てる必要性と意味




どの職種においても仕事を行う上で目標設定は大切です。保育士においては保育のプロとなるために避けては通れません。

● スキルアップに繋がる
● モチベーションに繋がる
● 人事評価に繋がる
● 保育園全体の目標達成に繋がる

以下、詳しく解説します。

■スキルアップに繋がる


目標を立てる意味として、まず挙げられるのはスキルアップです。これは保育士に限らずどの職種にも当てはまり、自身がスキルアップすることで効率的に職務を遂行できます。

しかし、現実は日々の仕事に追われ、自身の振り返りがおざなりになってしまうかと思います。そこで、以下の点を意識してみると、スキルアップへの道筋が見えてくるかもしれません。

● 何が足りないのか
● どうすれば達成できるのか

客観的に自分を見つめなおす時間も大切です。スキルアップに向けて、不足する部分を日々の仕事や研修会に参加するなどして埋めていきましょう。

■モチベーションに繋がる


目標を立てることで、仕事のモチベーションを高められます。

保育士志望者の多くは、子どもが好きで子どもと関わる仕事がしたいと思っている方が多いと思います。しかし、仕事としてやっていくうちに、その気持ちだけではモチベーションの維持は難しくなってくることでしょう。

モチベーションを高める目標設定のポイントとしては、無理な目標を設定しないことです。
できれば、小さな目標をたくさん設定するようにしましょう。簡単な目標であれば達成も安易で、その都度達成感を味わえるため、モチベーション維持に繋がります。

■人事評価に繋がる


保育士も労働の対価として給与を受け取っています。その中で、より会社からの評価を高め、昇給したいと思うのは当然のことでしょう。

会社が労働者の給与または賞与を決める目安となっているのが、労働者の目標達成度や会社への貢献度などです。そのため、明確な目標設定を行い、それらを達成することがひとつの評価に繋がります。

目標のハードルによって会社から受ける評価も変わりますし、目標達成に向けて頑張る熱意や姿勢も見られていることを頭に入れておきましょう。

■保育園全体の目標達成に繋がる


目標設定は、必ずしも保育士個人のためだけではありません。保育園全体にも目標設定があります。

保育園全体の目標達成には、全ての保育士が個々の目標をしっかり達成する必要があります。一人ひとりが目標達成のために行動すれば、保育園全体の士気向上に繋がります。

士気が上がると職場の雰囲気も良くなり、働きやすい環境になるでしょう。


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2. 保育士が目標を立てる際のポイント


目標設定は、漠然としたものでは意味がありません。保育士が目標設定を行う上で、いくつかポイントがあります。

● 過去の自分を振り返る
● 周りや第三者の意見を参考にする
● 大きな目標と小さな目標を立てる
● 自分の強みを活かした目標設定をする

以下で詳しく解説します。

■過去の自分を振り返る


目標設定をする際は、現在の自分のスキルを客観的に分析しましょう。その上で、過去の自分を振り返ることも忘れないでください。

分析すると、誰しもが得意なこと苦手なことがあるかと思います。自分が得意なことは少し高いハードルを設定し、苦手なことは段階ごとに低いハードルをたくさん用意しましょう。

苦手なことを苦手なままにするのと、少しでも克服しようとするのとでは、今後のキャリアに大きく影響してきます。得意なことは、より専門性を深めていく意識を持ちましょう。

■周りや第三者の意見を参考にする


目標設定をする際に第三者の意見も取り入れてみましょう。他人が自分をどのように評価しているのか、これは自分では見えない客観的な部分です。自分ではできていると思っていたことが実はできていなかったり、逆にできていないと思っていたことができていたりということもあります。

客観的な意見は、自己分析よりも正確に自分を映し出します。しかし、その第三者の主観が入る場合があり、必ずしも全て正しいわけではありません。

他人の意見を聞いた上で自己分析を行い、あくまでも参考にすることを忘れないでください。

■大きな目標と小さな目標を立てる


目標設定というと、大きな目標を立てがちです。確かに大きな目標を達成した際は、高揚感を覚えることでしょう。しかし、人はゴールまでの距離が長いと、モチベーションの維持が難しくなります。

そのため、将来的な大きな目標を立てる場合は、同時に大きなゴールに向かうための小さなゴールをいくつか用意するのが良いです。目先の簡単な目標を立てておくことで、常に高いモチベーションを維持できます。

まだ大きな目標がない方は、なおさら小さな目標をたくさん立てておきましょう。どんなに仕事のできる方でも目標がなければ、いつか方向性が分からなくなってしまいます。

■自分の強みを活かした目標設定をする


目標は苦手なことでも良いですが、得意なことを活かしたものであれば、達成できる可能性も高くなることでしょう。自分の得意なことをさらに伸ばすことで、魅力ある保育士に近づけます。

苦手なことを克服して、全ての分野で平均的な保育士を目指すのも良いですが、ひとつの分野に特化した保育士を目指すのも良いです。分野によっては、新たな仕事を任されるチャンスが巡ってくるかもしれません。


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3. キャリア別の具体的な保育士の目標設定



保育士の目標設定は勤続年数、いわゆるキャリアによって異なります。もちろん、人によっては成長度合いが変わってくるので、あくまで参考程度に留めておいてください。

● 保育士1年目の目標設定
● 保育士2年目の目標設定
● 保育士3~5年目の目標設定
● ベテラン保育士の目標設定

以下で詳しく解説します。

■保育士1年目の目標設定


● 日常業務をひとりでもできるようにする

保育士の仕事は、基本的に複数人で行う場合が多いですが、小さな仕事であればひとりで行うこともあります。そうした場合に、一人前の保育士として仕事を任されるようになると、信頼されたといえることでしょう。そのためには、先輩保育士の指示を確実に遂行し、信頼を勝ち取ることが求められます。

● 毎週、最低ひとつは新しい遊びの提案をする

保育士の仕事のベースは、子どもたちに遊びを提供することです。当然、子どもたちが楽しんだり喜んだりする遊びが求められます。遊びの引き出しはあって困るものではなく、むしろたくさんなければいけません。保育士1年目の方は、まずは子どもに楽しんでもらう遊びの提案を考えましょう。

■保育士2年目の目標設定


● 子どもの興味関心を引き出し、保育計画を実行する

1年目は日々の仕事をこなすことに手いっぱいだったと思いますが、2年目は少し余裕を持って子どもたちの観察を行えるようになります。2年目になると、子どもの気持ちなどを汲み取れるようになってきます。子どもの発達を知り、さまざまな活動を計画に組み込み実行していきます。

● 1日最低3人以上の保護者とコミュニケーションをとる

保育は子どもだけを見るのではなく、その保護者とのコミュニケーションも大切です。保育業務を1年やってきて少し仕事に慣れてきたのであれば、保護者とのコミュニケーションを目標にしても良いでしょう。保護者とのコミュニケーションを通して、日々の仕事における新しい発見が見つかるかもしれません。また、気軽に悩み相談ができる保育士は、保護者にとって安心感を持たれることでしょう。

■保育士3~5年目の目標設定


● 後輩に丁寧な指導を心がけ、相談しやすい環境をつくる

3年目になると仕事に余裕が生まれてくる頃です。順調にいけばクラス運営や後輩保育士への指導を任されることでしょう。その際に、後輩保育士との関わりについて目標を立てるのも良いです。後輩保育士の立場からしても、ベテラン保育士よりも相談しやすい立場ですし、気軽に相談できる先輩保育士を目指しましょう。

● 子どもの発達段階に応じて、季節に合わせた遊びを提案する

一般的にクラス運営を任される3〜5年目では、保育の質を高める目標を立てても良いでしょう。季節や子どもの発達段階に応じて、多くの経験ができる遊びを提案することで、子どものさまざまな能力を引き出せます。

● 4年間の経験を糧にして保育園全体の計画遂行をリードする

5年目になるとクラス運営はもちろん、保育園全体の計画にも深く関わってきます。職員同士の連携や各行事において、積極的にさまざまな役割を担っていきましょう。その際はどのように計画して実行するのか、自分のスキルアップのためにも、これまでの経験をフルに活用していきましょう。

■ベテラン保育士の目標設定


● 1週間に一度、園長や主任などと保育園の方針や現状について話し合う

7年目を過ぎるとベテラン保育士と呼ばれるようになります。保育業務についてはほぼ完璧にこなせるようになり、現場よりも保育園全体を見る立場になります。職員との連携を意識するようになり、園長や主任はもちろん、若手や中堅保育士とのコミュニケーションを意識します。

● キャリアアップのために必要となる研修を受ける

ベテラン保育士になると現状の仕事に満足しなくなってくる場合もあります。このあたりから、主任や園長といった管理職へのキャリアアップを考え始めます。キャリアアップするには、定期的に行われる研修に出席する必要があります。また、自分のキャリアアップのためだけではなく、研修で学んだ知識を保育園に還元すると、保育園全体のレベルが上がります。


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4. 目標は設定した後の振り返りが大切




せっかく目標設定しても、設定したままでは意味がありません。目標に対して定期的に自己評価を行い、振り返りをしていくことが必要です。

振り返りのタイミングは、大きな目標であれば数ヶ月に1回、小さな目標であれば1週間に1回くらいが良いでしょう。特に、小さな目標であれば毎日行って、日々のモチベーション維持に繋げるのも良いです。

振り返りを行う際は、目標管理シートを使ってみるのも良いでしょう。目標管理シートとは、目標を記入して実行期日を書き込むものです。具体的な数字を記入することで、目標達成へのモチベーションが高まります。


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5. 保育士の目標設定のまとめ




目標を持たず、ただ漠然と仕事をしているのはもったいないです。また、子どもにとって保育士は第二の親のような存在であり、子どもが受ける影響は計り知れません。そのため、子どもにとって良い影響を与えられる保育士になることは責務といえます。

目標を立てることは子どものためだけではなく、自身のスキルアップや日々のモチベーション維持にも繋がります。定期的に振り返りを行い、自己分析をすることで、足りない部分や新たな発見も見えてくるはずです。

保育のプロとして、ひとりの社会人として成長していくために、しっかりと目標設定を行いましょう。



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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
中村璃奈

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として保育園で8年間勤務。大手から小規模まで様々な保育園で勤務経験あり。

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