保育で行う見立て遊びってなに?特徴や保育士の関わり方について解説
保育

2023年4月25日

保育で行う見立て遊びってなに?特徴や保育士の関わり方について解説


見立て遊びは子どもの成長にとって大事な遊びですが、実際にどういうものなのか、詳しくわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、見立て遊びの特徴や楽しみ方、見立て遊びへの保育士の関わり方を紹介します。子どもと見立て遊びを楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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1. 子どもの想像力を豊かにする見立て遊びとは?



「見立て遊び」とは、身近にあるものや目の前に存在しないものを、別のものに見立て想像を膨らませる遊びで、「模倣遊び」とも呼ばれています。
たとえば、積み木を電話のようにして耳に当てたり、口紅のように塗るふりをしたり、身近な大人のまねをして遊ぶ様子がよく見られるでしょう。見立て遊びは1歳を過ぎた頃から確認でき、子どもの成長を実感できる遊びです。

■ごっこ遊びとの違いはなに?


「ごっこ遊び」とは、お店屋さんごっこやヒーローごっこなど、自分ではない誰かになりきる遊びのことです。見立て遊びを繰り返すことで、徐々にごっこ遊びに変わっていきます。
違いがわかりづらい方は、見立て遊びが発展してごっこ遊びに変わるのだと認識しておきましょう。

■見立て遊びで得られるもの


見立て遊びは、子どもに以下のようなよい影響を与えます。

● 観察力やイメージ力の発達
● 社会性を学べる
● 愛情の体験

何かに見立てて真似するということは、それだけで観察力やイメージ力が養われます。
また、子どもは自ら体験したことを見立て遊びに反映します。ぬいぐるみに食べものを食べさせたり大事そうに抱えたりして、親からされたことを真似し、誰かに愛情をもって接することを学ぶのです。

■年齢ごとの見立て遊びの特徴


年齢ごとに見立て遊びの特徴は変化するため、それぞれの年齢にあった対応をすることが重要です。
ここからは、年齢ごとに分けて解説します。

・1~2歳


1~2歳は、大人たちが使用しているものや家にある身近なものに見立てて遊ぶ傾向があります。音が出るものや動くものにも興味を示し、積極的にさまざまなものに触れようとするでしょう。
また、この年齢の子どもは1人で自分のやりたい見立て遊びをする傾向にあるため、無理やり子ども同士を遊ばせることはしないようにしましょう。

・3~4歳


3~4歳は、言葉を覚え始めて集団で遊ぶことができます。
そのため、見立て遊びも複雑になり、徐々にごっこ遊びに変わっていくでしょう。おままごとやヒーローごっこなどの遊びは、この年齢頃から見られます。
大人はルールや設定など一緒に考えて、トラブルが起きないように手助けしてあげましょう。

・5~6歳


5~6歳になると見立て遊びもすっかり板について、より詳細な設定の遊びを友達同士で考えられる力がつく頃です。
友達とトラブルが起きても、自分たちで解決しようとコミュニケーションを取り合います。大人の手助けもあまり必要なくなるので、アドバイスする程度にとどめて、子ども達の自発的な行動を見守ってあげましょう。


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2. 保育で子どもが見立て遊びをより楽しめる方法




見立て遊びは子どもが楽しめるように、保護者や保育士の方が配慮してあげましょう。
ここからは保育中に子どもが見立て遊びを、より楽しめる方法を紹介します。

■シンプルで身近な素材を準備する


シンプルで身近な素材を準備することで、想像力を働かせた見立て遊びができます。形状が変わるようなものも、子どもから喜ばれるでしょう。

● 紙:お皿、新聞、剣
● ペットボトル:ロケット、車、携帯電話
● ひも:ペットの散歩
● 布:スカート、布団

■積み木などの玩具を用意する


積み木やブロックなどの玩具は、そのまま使ったり組み合わせて使ったりなど、さまざまなものに見立てられます。
使い方を教えてあげれば、子どもの想像力を養えるでしょう。

● 積み木:家、食べもの、携帯電話
● ブロック:車、船、家

■自然にあるものを取り入れる


自然にあるものも、見立て遊びに大いに役立ちます。同じ木の実でも大きさや形が違えば、他のものに見立てられる面白さがあるでしょう。
散歩中に子どもが自然のものを拾ったら、保育園でどんな見立て遊びができるか会話して、想像を促してあげてみてください。

● 木の実:食べもの、お金
● 小枝:お箸、ペン
● 砂:お米、山、お城

■見立て遊び用のおもちゃを作る


保護者や保育士の方が見立て遊び用のおもちゃを作れば、より子どもたちは楽しく遊べます。
男の子が好きな剣などはやわらかいフェルトを使い安全にしたり、女の子が好きなアクセサリーは折り紙で一緒に作ってあげたりするとよいでしょう。

● 折り紙:アクセサリー、花
● ダンボール:ロボット、お家
● ティッシュ箱:引き出し、変身ベルト
● フェルト:食べもの、剣


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3. 見立て遊びへの保育士の関わり方




保護者や保育士の方は、見立て遊びをしている子どもとの適切な関わり方を心がけることで、より見立て遊びの効果を高められるでしょう。
ここからは、見立て遊びへの保育士の関わり方を紹介します。

■手本を見せる


子どもは見立て遊びがしたくても、初めはどうすればよいかわかりません。
まずは、お手本を見せることで見立て遊びを促すことができます。包丁を切るふりをする、コップで飲むふりをするなど、子どもが真似したくなるような手本を見せてあげましょう。

■質問をして興味を引く


見立て遊びをしている子どもには、積極的に質問をしてみましょう。
質問して子どもに答えてもらうことで、自分が何に見立てて遊んでいたか理解させることができます。「それはなに?」「これはなにに見える?」などコミュニケーションを取ると、きっと新たな見立て遊びが見つかるでしょう。

■子どもの想像力を尊重する


子どもの想像力は計り知れず、大人には理解できない場合がありますが、不思議な行動をしていても尊重してあげることが大事です。何をしているか聞いてあげることで、子どもがやりたい見立て遊びがわかるかもしれません。
子どもの想像力を尊重しながら、見立て遊びを手伝ってあげましょう。

■子どものペースに合わせて一緒に楽しむ


子どものペースに合わせて、保護者や保育士の方も一緒に楽しむことが重要です。
遅いからと急かしたり理解できないような設定にしたりすると、子どもは見立て遊びを楽しめません。年齢に合わせた最低限のサポートをしながら、子どもが自立的に見立て遊びをできるようにしてあげましょう。

■魅力的で安全な環境を整える


子どもと見立て遊びをするときは、積み木やブロックなど遊びやすいものを準備し、魅力的で安全な環境を整えてあげましょう。おもちゃも年齢に応じて、食べても安全なものややわらかい素材のものなどを用意すると、安全に遊べます。
また、床にはものを置かない、ベランダに出る扉はしっかり施錠する、などの安全に配慮した環境作りも心がけましょう。


4. まとめ



この記事では、見立て遊びの特徴や子どもとの関わり方について紹介しました。
見立て遊びは「観察力やイメージ力の発達」「社会性の教育」「愛情の体験」など子どもの成長に大事なことが学べる遊びです。また、年齢ごとに見立て遊びの特徴は違うので、それぞれの子どもが楽しめるように考えてあげてください。
子どもを尊重しながら安全に配慮した環境を作ったうえで、保護者や保育士の方が見立て遊びに適切に関わることで、より遊びの幅が広がるでしょう。


 
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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
小野寺和菜

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として認可保育園で5年間勤務。保育士経験に基づく求職者目線での記事作成が得意。

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