4歳児の壁!発育と反抗期の特徴と接し方・しつけのポイント!
保育

2022年2月25日

4歳児の壁!発育と反抗期の特徴と接し方・しつけのポイント!

4歳の子供が言うことを聞いてくれない。

泣き喚いたり、暴力的な言葉を使ったりするなど反抗的な態度に困っている方も多いでしょう。

今までできていたことも、急にしてくれなくなると、どう接したらいいか戸惑いますよね。

周囲の大人だけでなく、友達にひどいことを言ったり、情緒不安定になったりすることもあります。

こういった反抗的で不安定な行動が、「4歳児の壁」といわれるものです

この記事では、4歳の発育の目安から、「4歳児の壁」の特徴、接し方・しつけのポイントまで詳しく解説します!
 
 
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1. 4歳児の平均身長・体重は?




2010年に厚生労働省が行った調査によると、4歳児の平均身長・体重は次の通りです。

4歳6〜12ヶ月を対象にした調査結果を、男女別に紹介します。
男子 女子
平均身長 105.1cm 104.1cm
平均体重 16.92kg 16.65kg
参照:厚生労働省「平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書(概要) 」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf
 
男子・女子ともに、4歳になると初めて平均身長が100cmを超えます。

3歳6〜12ヶ月の平均身長は、男子98.7cm・女子97.5cmなので、1年間で6〜7cm伸びる計算です。

平均体重も17kg弱と、3歳6〜12ヶ月の平均体重15kg前後に比べて、2kgほど重くなります。

身体が大きくなるので、抱っこするのも一苦労になる年齢です。
 
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2. 4歳児の発育の特徴




4歳になると、よく走り回ったり、おしゃべりが多くなったりする子も多いのではないでしょうか。

周りへの興味が出て、友達と仲よく遊べるようになるのも、この時期です。
 
ここでは、4歳児の発育の特徴を、4つ紹介します。
 

運動能力が向上する



身体のコントロールが上手になる4歳児は、より複雑な動きをしたり、スピードを調整しながら走ったりできるようになります。

思いっきり運動が楽しめるので、活発に動き回るのが特徴です。
 
具体的には、次のような動作ができるようになってきます。
 
・片足ケンケン
・でんぐり返し
・音楽に合わせてスキップする
・鉄棒に両手両足でぶら下がる
・思い通りにボールを投げたり蹴ったりする
 

日常会話ができるように



4歳になると記憶力も良くなり、言葉の数も増えるので、日常会話ができるようになります。
 
時間の感覚が身につき、過去・現在・未来を使いわけて話せるようになるでしょう。

昨日・今日・明日など、時間を表す言葉を交えながら、質問してみるのもいいですね。
 
また、大小の比較や、頭の中でイメージしたものを言葉で表現できるようになるのも、この時期です。

想像力が豊かになるので、絵などを見ながら、ストーリーを考えて話すこともあります。
 
ほかにも、次のことをするようになります。
 
・人の目を見て話したり、聞いたりする
・自分の意思を言葉で伝える
・1〜10など簡単な数を数えられる
・たくさん話す
 

基本的な生活習慣が身に付く



4歳児は、服の脱ぎ着や歯磨き、排泄など、基本的な生活習慣が身に付きます

大人の介助が必要な場合もありますが、徐々に自分1人でできることが増えてくるでしょう。
 
例えば、食べている間は座っていられる、お箸を使えるなど食事中のマナーも身に付き始めます。

また、使ったハンカチや、自分が脱いだ服をたたむなど、身の回りの整理整頓ができるようになります。
 
ただし、成長には個人差があるので、進みが遅い子がいても、焦らず見守るようにしてください。
 

社会性が身に付く



4歳児ころからは、友達など周りの人に興味を持ち、 仲よく遊べるようになります。
 
複数の友達とルールを決めて競ったり、集団行動をしたりする中で、社会性を身につける時期です。

時にはトラブルになることもありますが、相手の気持ちを考えたり、自分で考えて解決したりという力が身に付きます。
 
その他にも、次のことができるようになります。
 
・ごっこ遊びが増える
・列があれば順番を理解し、待つ
公共の場では、マナーを意識する

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3. 言うことを聞かない4歳児の壁!反抗期の特徴とは?




2歳を目安に始まるイヤイヤ期は、3歳・4歳と成長するにつれて、反抗のバリエーションや度合いが増します。

言うことを聞かずに反抗したかと思ったら、甘えてくるなど、周囲の大人も戸惑うのが「4歳児の壁」です。
 
ここでは、4歳児の反抗期の特徴を3つ紹介します。
 

他人に指示されることを嫌う



4歳児は、他人に指示されることを嫌う傾向があります

多くの4歳児は、保育園や幼稚園に通い始め、やるべきことが増えますよね。
 
時間通りに行動する、制服を着るなど、決められたことに従う機会が多くなります。

やるべきことと、子供がその瞬間にやりたいことは、必ずしも一致しません。

必然的に人から指示される機会が増えるため、子供は反発します。
 
指示を嫌がるのに加えて、話を聞いていないふりをしたり、無視したりすることもあります。
 

泣きわめく・暴れる



反抗期の4歳児は、自分の思い通りにならないと、泣きわめいたり暴れたりします。

3歳までの、一時的な欲求や不快感から生じるイヤイヤに比べて、4歳の場合は複雑です。
 
4歳頃になると、自我が形成され、自分と他人との区別がはっきりしてきます。

自分の欲求や意思もはっきりしてくるため、「気持ちをわかってもらいたい」「要求を通したい」という気持ちが生まれるのが特徴です。
 
同時に、要求が通らないかもしれないという不安や葛藤が発生します。

そのため、要求が聞き入れられないと、泣きわめく・暴れるという行動になって現れるのです。
 

暴言・暴力をふるう



4歳児の反抗期には、暴言をはいたり、暴力をふるったりといったことが起こります。

自我が形成されると同時に、他人に興味を持つようになるので、他人に不満やストレスを感じやすくなるのです。
 
また、4歳児は、うまく感情のコントロールができません

そのため、他人が自分の思い通りにならないと、傷つけるような暴言を言ったり、叩く・蹴るなどの暴力をふるったりします。
 
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4. 4歳の壁も成長の証




「4歳の壁」は、反抗期であると同時に、子供の成長の証でもあります。
 
4歳頃の子供は、脳の発達とともに、認知能力が徐々に向上します。

他人に興味がわいたり、時間を意識して行動したりできるようになりますが、まだ完璧にできるわけではありません。

子供自身も戸惑いながら、成長している段階です。
 
また、自我が強まることで、自分のやりたいこと・欲しいものが明確になり、やりたくないことへの抵抗感が強まります。

結果 、意思に反することには、大人が戸惑うほどの大きな反抗を示します。
 
このように、4歳の壁は、子供の脳や身体、心が成長している証拠です。

頭ごなしに叱ったりせず、子供の繊細な心に寄り添いながら、理解してあげましょう。

そうすることで、子供の自尊心や自信が育ちます。

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5. 4歳児との接し方・しつけのポイント




さまざまな能力が発達する一方で、「こうしたい!」と能力のギャップを感じやすい4歳児は、繊細な年齢です。
 
口が達者になるので、大人と同じように扱ってしまうかもしれませんが、甘えたがるなど、まだまだ子供らしい一面もあります。
 
ここでは、4歳児との接し方や、しつけのポイントを3つ紹介します。
 

■癇癪を起こす理由を理解する



子供が癇癪を起こしてどうにもならない時、イライラしたり、投げ出したくなったりしますよね。

ですが、放置したり上から押さえつけたりすると、子供は傷つき反発します。
 
大人は、感情的になってしまうのをこらえて、背中をさする・近くで待つなど、子供が冷静になれる行動をとるのが大切です。

子供が落ち着いてきたら、「何が嫌なのか」「なぜ暴力をふるったのか」など、行動の背景を質問してみましょう
 
子供が理由を話してくれれば、スムーズに解決できます。

中には、子供自身もなぜ怒ったり悲しんだりしたのか、わからない場合もあります。

そんな時は、子供の気持ちを代弁してあげたり、選択肢を出しながら質問したりするなど工夫が大切です。
 

■自尊心を傷つけない



子供が失敗してしまったり、反抗したりする時、子供の自尊心を傷つける言葉で叱るのはやめましょう。
 
自尊心とは、自分の言動などに自信を持って、自分自身を大切にする気持ちのことです。

幼少期に、大人から受ける好意的な評価によって、形成されると言われています。

自尊心が傷つけられると、自信のない大人になる可能性があります。
 
4歳は、自我が発達してくる繊細な時期です。

口は達者でも、身体機能や脳の機能、経験などはまだまだ未熟な部分があります。
 
わざとではない失敗に対して、「そんなこともできないの?」など能力自体を否定する言葉がけを行うと、自尊心が傷つきます。

また、「嘘つき」など人格を否定するような言葉は、かけないようにしてください。
 

■頭ごなしに叱らない



頭ごなしに叱らないというのも、大切なポイントです。

大人に余裕がない時に、子供が反抗してくると、理由も聞かずに頭ごなしに叱ってしまいますよね。
 
子供には、「自分の気持ちをわかってもらえる」という安心感を与えるのが大切です。

何か訴えてきたら、理由や背景を聞くようにしてください。
 
4歳児は、単語の数も多く言語能力が発達しているので、自分の意思を話すことができます。

大人が子どもの気持ちに寄り添うことで、満足することもあるでしょう。

理由も聞かずに叱らない、ということを心がけてみてください。

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6. 4歳児の壁!4歳児への接し方まとめ


4歳になると言語・運動能力が向上し、自我が形成される一方で、戸惑いも多くなります。

子供の中での葛藤や不安が、反抗となって現れるのが「4歳児の壁」です。
 
子供が成長している証なので、大人は余裕を持って、接してあげるのが大切です。

時には癇癪を起こすこともありますが、子供の気持ちや、行動の背景を理解してあげるようにしましょう。
 
頭ごなしに叱ったり、自尊心を傷つけたりするのは、禁物です。

接し方のポイントを知って、子供の成長をサポートしてあげられるようにしてください。
 
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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
中村璃奈

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として保育園で8年間勤務。大手から小規模まで様々な保育園で勤務経験あり。

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