幼稚園教諭になるには?免許取得の方法や給料、保育士との違いも解説
保育

2022年3月15日

幼稚園教諭になるには?免許取得の方法や給料、保育士との違いも解説

未就学児の教育に関わりながら安定した需要とやりがいを感じられる「幼稚園教諭」に憧れる人も多いと思います。しかし、どんな資格や免許が必要なのか、取得するにはどうしたら良いのかなど、幼稚園教諭になるための方法が分からないという方もいると思います。

そこで本記事では、幼稚園教諭になりたいという方のために、必要な免許・資格の取得方法や働くうえで知っておくべきことについて詳しく解説します。幼稚園教諭を目指したいという方や少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 幼稚園教諭とは?




幼稚園教諭の仕事は、私立や公立の幼稚園に通う未就学児の子どもたちの教育を行うことです。園の方針によってその内容は異なりますが、幼稚園教育要領に基づいて作成したカリキュラムに沿って、日々の活動や教育が行われます。

保育士免許は厚生労働省の管轄となりますが、幼稚園教諭は文部科学省が管轄しています。そのため、小学校や中学校と同じようにひとつの教育機関として位置付けされています。ですので、幼稚園教諭の主な役割は教育であり、学ぶことの楽しさを子どもたちに伝えていくことが目的となります。

また、園での行事の準備や片付け、教室内の装飾など幼稚園教諭の仕事は多岐にわたります。園児と過ごす時間だけではなく、日々の活動や行事がスムーズに行えるよう段取りを組むことも大事な仕事です。

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2. 幼稚園教諭と保育士の違い




幼稚園教諭と保育士を同じだと思っている方もいるかもしれませんが、実はまったく別の目的や役割があります。それでは違いを詳しく見ていきましょう。

1)幼稚園教諭
文部科学省が管轄する幼稚園教諭の主な役割は、子どもの教育です。私立または公立幼稚園に通う3歳から小学校入学前の子どもに対して、幼稚園教育要領に基づいたカリキュラムに沿って、日々の活動や教育、健康チェックなどを安全に進めていきます。

幼稚園教諭として働くには、「幼稚園教諭免許状」という資格が必要です。取得する過程によって一種・二種・専修と分けられますが、免許の内容は変わりません。

2)保育士
厚生労働省が管轄する保育士の主な役割は、子どもの保育です。仕事で日中に子どもと過ごすことができない保護者に代わり、子どものお世話をするのが主な仕事です。そのため保育対象は広く、0歳から小学校入学前の子どもが対象です。

保育士として働くには、「保育士資格」が必要です。この資格は保育園だけでなく、児童養護施設や知的障害施設などさまざまな場所で働くことができるのが特徴です。

幼稚園教諭 保育士
資格の種類 幼稚園教諭免許状
(一種・二種・専修)
保育士資格
管轄 文部科学省 厚生労働省
保育対象 3歳から小学校入学前 0歳から小学校入学前
目的 教育 保育

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3. 幼稚園教諭になるには?資格・免許が必要?


幼稚園教諭になるためには、どんな資格や免許が必要なのでしょうか。また、取得のためにはどんな方法があるのかも詳しく見ていきましょう。

■幼稚園教諭の免許は3種類



先にも述べたように、幼稚園教諭の免許には「一種免許状」・「二種免許状」・「専修免許状」の3種類があります。これらの違いは、取得するまでの過程にあり、仕事内容に大きな違いはありません。

1)一種免許状
4年生大学を卒業した人

2)二種免許状
専門学校や短期大学を卒業した人

3)専修免許状
大学院を修了した人

このように、取得までの「学習時間」が違います。幼稚園教諭として働くことに違いはないのですが、将来性や待遇面には違いがあります。将来、園長先生になる道を目指す人は、「一種免許状」か「専修免許状」を取得しましょう。園長先生になれるのは、このどちらかを持っている人だけです。

また、幼稚園によっては免許の種類によって、初任給や昇給などの待遇面に差をつけているところもあります。しかし、採用に関しては若い先生の確保のために二種免許状を優先している園もあるので、自分のライフプランに合った免許状取得を目指しましょう。

■幼稚園教諭の免許を取るには?



幼稚園教諭の免許を取得するためには、高校卒業後、文部科学省認定の教育課程を持つ、大学・短大・専門学校に進学します。そして、その教育課程を履修後、文部科学省に免許取得を申請することで「幼稚園教諭免許状」を取得することができます。

また、通信制大学でも所定の単位を取得することで、大学や短大などと同様に免許を取得することが可能です。通学、通信においても教職課程を履修すれば国家試験を受ける必要もなく、それぞれの学校を卒業すると同時に資格が取れるのが特徴です。

ただし、4年制大学か短大・専門学校かで、取得できる免許状の種類は異なります。先ほど紹介した、一種・二種・専修の違いをよく理解し、将来性やかかる費用などを総合的に見て、どのルートで取得するのが望ましいか判断しましょう。

■免許がなくても幼稚園で働ける?



幼稚園で働けるのは、必ずしも幼稚園教諭の資格を持った人だけではありません。「保育補助」であれば、資格を持っていない人でも働くことが可能です。幼稚園で働きたいものの、資格を持っていない、資格取得のために学校に通うのは難しいという方は、保育補助として働くのもひとつの方法です。

保育補助の役割は、幼稚園教諭のサポートです。給食・おやつの準備や、活動に使う教材の準備・後片付けなどが主な仕事となります。幼稚園教諭の負担も減らし、日々の活動をスムーズに行うためにも大事な仕事です。

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4.幼稚園教諭の魅力とやりがい



幼稚園教諭の仕事にはどんな魅力があるのでしょうか。また、どんなときにやりがいを感じるのでしょうか。幼稚園教諭の主な仕事内容と、魅力ややりがいについて紹介します。

■幼稚園教諭の仕事内容



幼稚園が行う教育時間は、園によって多少前後しますが基本的に4時間とされています。クラス担任・副担任、フリーの先生に分けられていることが多く、登園時間中は、担当の教室で子どもたちと過ごします。

1日の流れは、朝の会から始まり、主活動・自由遊び、給食・帰りの会というのが定番で、園によって活動内容は異なります。英語や読み書きなどを学ぶ時間や、水泳やリトミックなどで体を動かす時間など、その園の教育方針に沿って進められます。

幼稚園や保育園の先生と聞くと、ピアノを弾けなければいけないと考える人も多いでしょう。保育園はピアノを弾かない園も多くなってきていますが、幼稚園はまだピアノを弾く機会が多いようです。

他にも、子どもたちが帰ったあとは、園内の掃除や園庭の手入れ、教材準備など数多くの仕事があります。また、バス送迎をしている場合はバスの添乗業務など、教育以外にもさまざまな仕事をこなさなければいけません。

■幼稚園教諭の魅力



幼稚園教諭になる方は、子ども好きであることが多いでしょう。子ども好きな方にとって、毎日子どもと触れ合える幼稚園教諭は、魅力あふれる仕事と言えます。

幼稚園では一年を通してさまざまな行事や活動を行います。運動会や発表会、さらには季節のイベントを子どもたちと一緒に楽しみます。行事の企画や運営をしたり、ときにはサンタや鬼に変装したりと日々変化のある仕事です。

単調な仕事よりも、毎日変化のある仕事をしたいと感じる方には、とても魅力的な仕事です。さまざまな仕事を担う幼稚園教諭の仕事は、大変な面もありますが、その分、充実した毎日となるでしょう。

■幼稚園教諭のやりがい



子どもたちは、日々成長していきます。大人にとっては何気ない一日でも、子どもにとってはとても大きな一日となります。昨日はできなかったことが今日はできるようになった、いつも泣いて登園していた子が笑顔でおはようと登園したなど、一日一日大きな成長を見せてくれます。

また、幼稚園ではさまざまな行事を行います。先生と子どもたちだけで行うものもあれば、保護者も一緒に参加するものもあり、子どもたちに関わるすべての方と沢山の思い出を作ることができるでしょう。

幼稚園教諭の仕事は、毎日さまざまな変化や成長を見せてくれる子どもたちと、限られた時間の中で沢山の思い出を一緒に作ることができる、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

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5. 幼稚園教諭の年収・給料は?




幼稚園教諭として働くうえで、年収や給料についても気になると思います。平均的な年収・給料や、将来性についても触れていきますので参考にしてみてください。

■幼稚園教諭の年収・給料は?



幼稚園教諭の年収は、平均350万円前後で一般的な職業と比較するとやや低めの水準となっています。

公立幼稚園の場合は、公務員となるため、勤続年数が長くなればなるほど給料が高くなります。一方で、私立幼稚園の場合は、園によって給与や待遇は異なります。同じ年度、同じ短大を卒業した方でも、勤める幼稚園によって給料に差が出ることがあります。

また、4年制大学卒か短大卒、さらには勤める地域によって差が大きいのも特徴です。月収はもちろんのこと、ボーナスの有無や何ヶ月分支給されるのかなど、詳しく調べてから決めると良いでしょう。

お金の面は聞きづらいという方もいるかもしれませんが、給料に納得できず早々に退職してしまう方もいるので、しっかりと聞いておくことをおすすめします。

■幼稚園教諭の将来性



現在、少子高齢化が進んでいるため、今後幼稚園教諭の需要が減るのではないかと、不安な方もいるかもしれません。確かに、その傾向は否定できません。

しかし、共働き世帯の増加により、待機児童や保育士不足の現状は続いています。そういった背景から、幼稚園でも「保育」を提供することで保護者のニーズに応えようと、幼稚園と保育園の役割を一体化した「認定こども園」が増えています。

認定こども園で働くには、幼稚園教諭と保育士資格の両方を持っている必要があります。この2つの資格は、履修科目が似ていることから同時に取得しやすいため、一緒に取得しておくと幅広く活躍できるでしょう。

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6. 幼稚園教諭に向いている人




幼稚園教諭は、子どもの教育が主な仕事なので、「子どもに教えるのが好き・得意」という方に向いているでしょう。また、幼稚園では保育園に比べて、ピアノを弾く機会が多くあります。ですので、ピアノが得意な方のほうが苦にならないでしょう。

幼稚園では、絵の描き方や体操を教えたりするなど「教育する」場面が多くなります。また、園によってはひらがなやカタカナ、英語など読み書きに関する教育をする場合もあります。

子どもなので、気分によってはやりたくない、好きじゃないと前向きに取り組めない子も中にはいるでしょう。そういった子にも、うまく対応していくスキルも必要とされます。子どもに寄り添って、学ぶことの楽しさを教えることが得意な方は幼稚園教諭に向いていると言えます。

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7. 幼稚園教諭のまとめ




保護者と一緒になって、子どもたちの成長を見守ることができる「幼稚園教諭」の仕事は、実に魅力あふれる仕事です。日々の成長を間近で見ることができ、さらにはその喜びを子ども・保護者と共に感じることができるからです。

そのような魅力をもつ幼稚園教諭になるためには、「幼稚園教諭免許状」という資格が必要となります。また、免許状も3種類あり、それぞれ取得方法や特徴に違いがあります。

幼稚園教諭の目的である「教育」に興味のある方や、「子どもたちに教えることが好き」という方は、幼稚園教諭という職業を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。



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この記事を書いた人

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